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86 -エイティシックス-

さて、今回紹介するのはこちら

86―エイティシックス― (電撃文庫)

86―エイティシックス― (電撃文庫)

86 -エイティシックス-
著 安里 アサト
イラスト しらび
レーベル 電撃文庫
オススメ度 ★★★★★


第23回電撃小説大賞、大賞受賞作。
生と死、そして人の尊厳とは何かをテーマにした骨太のSF作品で、時雨沢先生の帯コメントの通り、ラスト一文まで文句なしの作品でした。

電撃小説大賞の受賞作は毎年、殆どを購入しているのですが、やはり、時雨沢先生が帯コメントを寄せている作品に外れはありませんね。
また、過去の、アニメ化までいった受賞作と遜色ない出来だったと思います。


内容は、帝国の無人兵器レギオンの侵攻を契機に、人型の豚と貶められ、ゴミのように死んでいく運命を背負った少年兵たちと、彼らの監視役となった少女の物語です。
少年たちが駆るのは、棺桶と揶揄される有人の「無人機」である欠陥兵器。
人型の豚が操っていれば、それは「無人」であるというトンデモ理論な兵器です。


そんな兵器を操る彼らの、例え死にゆく運命であろうと、尊厳だけは失わずに生きていく彼らの姿は眩しくて、その生き様に涙が止まりませんでした。


とにかく情報量が多い作品なのですが、個々のギミックが上手く作用しあっていて、読みにくさを感じることはありませんでした。
ラストバトルからのエピローグでは涙腺が崩壊してしまいました。
スピアヘッド戦隊にクソ栄光あれ。


あとがきを読む限り、シリーズとして続くようですが、1巻がこれだけのクオリティだったので、失速したり、蛇足になったりしないかだけが不安です。

しかし、読んで損はない作品であったと思います。